鋳造(ちゅうぞう)する作品のアイデアをスケッチに描き起こします。
一点一点を完成させるまでに
数ヶ月の歳月を費やしますが
梶野敬介の世界観を忠実に表現できる
最良の手法だと感じています
ここでは作品の制作工程をご紹介します
スケッチ
原型
スケッチを元にロウソクなどの「ロウ」で出来た粘土で原型を作ります。
型づくり
できた原型の周りを石膏や土で覆い型をとります。
窯築き
型のまわりにレンガや土を盛り、窯作りを行います。
窯は型の大きさや量に合わせて築かれます。
型の焼き上げ
築いた窯で2〜3日間かけて、じっくりと型を焼き上げます。
熱で原型のロウは溶け出し、原型と全く同じ形の空洞ができます。
ブロンズを溶かす
高温に熱した「炉(ろ)」に素材のブロンズを入れて溶かします。
この時溶かしたブロンズの温度はなんと1000度以上にもなります!
鋳込み
(ブロンズ流し込み)
炉で高温に溶かされたブロンズを型の中に流し入れます。
一つの型にブロンズを入れるチャンスは一度きり。
やり直しがきかない工程です。失敗は許されません。
型割り
流し入れたブロンズを冷まして型を割り、作品を取り出します。
仕上げ
余分なバリ(不要な突起)をとり、溶接や磨きなどの仕上げ作業を行います。
完成
全ての工程を経て、ブロンズ作品ができあがりました。